実績報告就労支援

【2024年度】ミチルワグループ就労移行支援サービス実績報告

ミチルワグループでは、あらゆる人の「働きたい」という想いに応えるため、スマイルハート、ヴィスト、ハンズ、スプライフのブランドで、全国各地に就労移行支援事業所を展開しています。さらに、就職後も安心して働き続けられるよう、就労定着支援にも力を入れています。

今回は、各事業所の2024年度(2024年4月~2025年3月)実績をまとめましたので、ご報告いたします。

はじめに、就労移行支援とは?

就労移行支援は、公的な障害福祉サービスのひとつで、最長2年間、就職に向けたさまざまな支援を受けることができます。

精神障害や発達障害のある方を中心に、幅広い層の方々が利用しており、「自分に合った仕事がわからない」「働きたいけれど職場に配慮が必要」といった悩みに対して、個別支援や企業との環境調整を通じ、就職の実現をサポートします。

ミチルワグループが展開する就労移行支援事業所の定員は1事業所20名。利用開始時期や卒業のタイミングは人それぞれですが、早い方であれば半年ほどで就職に至ることもあり、じっくり取り組まれる方は2年かけてステップを積み上げていきます。私たちは、一人ひとりの希望や目標に合わせて、最適な支援を提供しています。

■当社支援事例:Aさん(うつ病・30代)の場合

[お悩み]

ストレスを抱えやすく、うつ病と診断されて退職。次こそは自分に合った仕事や職場環境で長く働きたいという思いがありました。

[支援内容]

Aさんはフルタイムでの就労を希望されていたため、まずは週5日の通所を目指して生活リズムを整えるところからスタートしました。

事業所内では、ストレスコントロールやアンガーマネジメントのプログラムに参加しながら、これまでの経験を振り返り、自分の得意なこと・苦手なことを整理していきました。

約6か月の通所を経て心身の安定が見られた頃から、就職活動を開始。本人が希望する業界にて、支援員が企業との調整役となりながら、雇用を前提とした実習を通して相性を確認していきました。

その結果、自分に合った職場とのご縁がつながり、念願の就職を実現することができました。

2024年度実績のご報告

ミチルワグループ 各事業所の2024年度における主な実績は、以下の通りです。

※1 就職率 = サービス利用終了者に占める一般就労への移行者割合の推移
※2 13,946人÷3,006事業所 = 4.63人
・就労移行支援事業所より一般就労に移行した者の数 13,946人(令和3年)
厚生労働省資料, P.2 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001379219.pdf
・就労移行支援事業所の数 3,006事業所(令和3年1月国保連データ)
厚生労働省資料,障害者の就労支援について,P.3 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000797543.pdf
※3 就職率全国平均
厚生労働省資料, P.2 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001379219.pdf

就職者数は“全国平均の2倍以上”

2024年度、ミチルワグループ全体では289人の方が新たな一歩を踏み出し、一般就労へとつながりました。

全体でならすと、1事業所あたり平均11人以上が就職を実現しており、これは“全国平均とされる約4.6人(上述※2)の2倍以上”に相当します。また、就職率は全国平均を7ポイント上回り、6か月定着率は91%と高い水準を誇ります。 「就職して終わり」ではなく、その後の定着まで見据えた支援の成果が表れています。

就労移行支援事業所は、定員が最大20人と定められており、1日に支援できる人数には限りがあります。ミチルワグループでは、支援が不足している地域への新規出店を進め、より多くの方の「働きたい」に応えられる体制を整えています。

今後も多くの方の「働く」を叶えるために

これからも地域や利用者の皆さまの声に耳を傾けながら、各ブランド・拠点間でノウハウを共有し、一人ひとりに合った支援の形をさらに追求してまいります。

今後も、ひとりでも多くの方の「働きたい」をかたちにできるよう、スタッフ一同、全力で取り組んでまいります。